|
全文掲載 5-1
緑、赤、紫、ピンクなどの衣装を着た子供たちが、明るい花園を思わせる「オープニング」で、公演の幕を開け、続いて主作品の「くるみ割り人形」を上演した。音楽が流れると、まず純白の紗幕越しの右側・上手に少女・クララが、左側・下手にドロッセルマイヤーが、それぞれ幻想的に浮かび上がる。プロローグで、クララとくるみ割り人形との出会いを予感させた。 やがて舞台手前に照明が入り、右側・上手に設置されたシュタールバウム家の、2灯のランプがともる玄関から、愛らしい少女・クララと上品な兄・フリッツが出てきた。舞台は雪に覆われたドイツの町。兄妹の家でこれから始まるクリスマス・パーティーにやって来る客を出迎える場面だ。招かれた友達は色とりどりのケープを身にまとって上品な雰囲気。本物の大型犬を連れた客もいて、序盤からなかなか楽しかった。
幕が上がると、そこは、シュタールバウム家の客間。中央奥にクリスマス・ツリーが飾られ、左手には「午後8時」を指す大きな時計がある。客を迎えて、クリスマス・パーティーが始まった。2日目のクララは見るからに愛らしい石原明子(初日は矢田沙知乃)、フリッツは2日とも徳江弥。ここに「男の子」「女の子」が、それぞれ9人ずつ加わり、明るい踊りが始まった。 次のページへ |
 |
|